いつから妊活を始めたらいい?
妊娠や出産、育児は時間や体力、お金などがかかります。妊活を始めるための準備として、まずはパートナーとお互いのライフプランを共有し、子どもはいつ、何人ほしいのかを話し合いましょう。
そして、妊活を始めるにあたり、もっとも重要なのは「年齢」であり、一般的に20歳代後半より徐々に妊娠しにくくなり35歳を過ぎるとさらに急激に妊娠しにくくなり、40歳を過ぎると出産率はかなり減少します。
欲しい子どもの数と妊活の開始年齢を検討した海外の報告(以下、表)では、「ほぼ確実(90%程度希望が叶う)に子ども1人は欲しい」と希望する女性は、妊活は遅くとも32歳で開始した方がよいとされています。もし子ども2人を望む場合には、遅くとも27歳からの妊活が必要です。この年齢は自然に妊娠する場合を想定していますが、病院やクリニックを受診し体外受精や顕微授精のような高度な生殖補助医療(ART)を受けた場合においては、上記と同様の希望条件下での妊活(受診)開始年齢は遅くとも35歳、31歳となります。これらの年齢を超えると、妊娠の確率は下がっていきます。
欲しい子どもの数と女性が妊活を開始すべき
最終年齢(海外データ)
実現可能性 | 欲しい子どもの数 | ||
---|---|---|---|
子ども1人 | 子ども2人 | 子ども3人 | |
自然に妊娠したい場合 | |||
達成確率50% | 41歳 | 38歳 | 35歳 |
達成確率75% | 37歳 | 34歳 | 31歳 |
達成確率90% | 32歳 | 27歳 | 23歳 |
病院/クリニックを受診し生殖補助医療(ART)を受けた場合 | |||
達成確率50% | 42歳 | 39歳 | 36歳 |
達成確率75% | 39歳 | 35歳 | 33歳 |
達成確率90% | 35歳 | 31歳 | 28歳 |
また、年齢による女性の妊娠率の変化を検討した海外の報告では男女の年齢が同じ場合、もっとも妊娠率が高い日に性交渉を行ったとしても、妊娠に至った割合は20代前半までは約50%、20代後半から30代前半は40%、30代後半は30%と下がります※。年齢が上がるにつれて、妊娠率は下がってしまうため、妊娠可能な年齢を知った上でライフプランを立てていただくことが重要です。
JP-RM-2300017