治療の成功率と年齢
一般的に、高齢になるほど不妊症の頻度が増えるだけでなく、不妊治療の成功率も下がってきます。その原因としては、年齢とともに卵子の数が減少し、卵子の質も低下するためと考えられています。卵子は、女性が生まれた時には既にできあがっており、新しく作られることはありません。そのため、加齢に伴ってその質が低下してしまうのです。
卵子の質や卵巣機能は年齢とともに低下していくため、妊孕性(妊娠しやすさ)が低下していきます。卵巣がどのくらい妊孕性を保っているかを「卵巣予備能」といいます。
卵巣予備能は、年齢だけで判断するのではなく、血液検査でAMH(アンチミューラリアンホルモン)などを測定することで評価します。高齢女性の不妊治療では、これらを考慮して早期に治療をステップアップし、治療成功の機会を逸しないようにすることが多いです。
年齢別の妊娠率/生産率(日本人)
JP-RM-2300017