不妊症の頻度は高齢になるほど上昇し、約9%と推定されています。近年、不妊症の頻度は増加しており、その背景には晩婚化や妊娠・出産年齢の高齢化などが挙げられます。35歳を過ぎると不妊症の頻度が高くなるため、不妊治療においては35歳以上を「高齢」と位置付けられています。
⼥性の結婚年齢と⼦どもを持てない割合を検討した報告では、子どもを持てない割合は30歳前半から徐々に増加し、35歳以降は急速に増加しています。
女性の結婚年齢別の妊孕力(妊娠しやすさ)の変化(海外データ)
Menken J:Science 1986 : 233(4771), 1389-1394より作図